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アイリッシュフルート

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2007年11月
習う日
2007年11月30日 00:42

今日は習う日。

詳しくはここでは書かないけれど、ひとつの分散和音を吹くのにもとっても苦労する。異なる音楽を習うというのは、外国語を習うのに似ている。その言語ならではの言い回しが出来るようになるために、その根源にはどんな習慣や文化があるのかということも習うのだ。頭で理解していても全然思ったように吹けなくてとっても落ちこむけれど、これを習うのは今の僕が望んでいることであり、かつ、必要なものだ。

それにしても、「クラシック」と「バロック」は全く違う言語だとつくづく思う。今日、帰ってから大好きなテレマンの「ファンタジー」の演奏を、モダン奏者とバロック奏者ので聞き比べているけれど、これは本当に同じ作曲者の曲なのかというほど違う。感じ方や表現することが違うのだと思うけれど、僕はバロック奏者のほうが色彩感が豊かで、表現が深くて好き。モダン奏者の演奏は、それに比べて随分鮮やかで、派手で、さっぱりしている。もちろん、モダン楽器を使っていてもバロック楽器を使っていても、結局はその人自身によるのだけれど…。

ふと、Dメジャーの分散和音(レファラレ)をモダン奏者、バロック奏者、アイリッシュ奏者が吹いたらどんな違いがあるのかと考える。たった4音でも、音楽性が如実に現れてしまうだろう。これは、本当に怖いものだ。アイリッシュがバロックと似ているのは、ひとつはスケールと分散和音を中心に音楽が作られる点だけれど、アイリッシュでの分散和音は、コード感はもちろんだが、それよりもリズムを表現するためにある。バロックの場合は、リズムやコード感よりもむしろ和音の進行を表現しているような気がする。アイリッシュはもともと無伴奏で演奏されていた。笛1本で、リズムも和声も感じさせなければ、だめなのだ。バロックは通奏低音があるのが前提だけれど、つまるところ笛1本でも成立してしまうのかもしれない。クラシックの吹き方は、それらとは異なり、分散和音もメロディのまとまりとして捉える傾向があるのではないか。…いずれも、あくまで僕の感じ方だけれど。

イギリスやアイルランドを長期旅行して、結構自由に言葉が使えるようになってきたなと思った頃にフランスに行くと、英語が通じないばかりか1単語すら理解できず苦しむことがある。ある言語でそれなりに自由に話せるようになっても、系統の異なる言語ではこんなにも不自由になってしまうものだ。
自信をなくしてしまいそうだけど、習うことも僕にとっては仕事なのだ。たとえ1回のレッスンで1小節も満足にふけなくても、ここは徹底的にやっていきたい。

打ち合わせの日
2007年11月29日 00:23

今日は自宅でレッスンのあと、打ち合わせが2件。仕事って、同じ傾向のものが集中したりする。たとえばレッスンが4件ある日がいきなりあったかと思うと、翌日はフルートの代行業務で一日追われたりする。こういうのは一体、何の偶然なのだろう…こちらとしては同じモードで臨めるのでとてもやりやすいのだけれど。つまり、今日は打ち合わせの日、ということなのだ。

ひとつは、午後から学校などの芸術鑑賞をプロデュースされている会社へのプレゼンテーション。資料と演奏音源を用意し某喫茶店で待ち合わせをする。学校関係での演奏は何回も経験していたけれど、先生からの個人的な依頼や共演の仕事以外で代理店からお仕事を貰ったことはなかった。今回の代理店の方は若くとても誠実なお人柄で、こちらからも伺いたいことが沢山あったので、リラックスした雰囲気で1時間があっというまに過ぎてしまう。学校関係のお仕事は、報酬よりも、生徒さんにまず感動していただけるものを作りたいと強く思う。予算に多寡かかわらず、妥協せずに生徒さんの心を打つものを届けることが出来れば、彼らが将来的に僕たちの音楽を盛り上げてくれることになるからだ。

去年、僕は毎晩のように飲食店での演奏の仕事をしていたけれど、徐々に昼間の仕事にシフトしていきたいと思い、また、そのようにくにこさん(妻)に語っていた。今はレッスンの仕事を中心に、現実にそのようになりつつある。望み、行動すれば願いは実現するのだと思う。今はシフトの時期…気を緩めないようにしよう。

その後、三宮で来月のコンサートの打ち合わせ。最初は緊張した雰囲気だったけれど、実際に会ってお話をして、不安に思っていたことが解消していく。やはり会うことって大事。そして、現場の下見も大事。どんなに便利になっても、仕事に慣れても、こういう基礎は忘れたくない。

三宮はとても好きな街。ここを歩いていると、東南アジアの町を歩いているような感覚になる。細い道に小さなビル群。貴金属や宝石店、多国籍なレストランやブティックの数々のせいか。途中で、モスクがあった。向かいのイスラム食材店にとっても興味がそそられたけれど、"Coming back soon"と張り紙があり、お店が開いたまま無人の状態だった。こんなささいなところにも、異国情緒を感じるのだ…

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欲が苦しみの根源
2007年11月28日 03:28

カルチャー講座の帰りに、梅田の紀伊国屋に寄る。読みたい本がたくさんあって、いつも本屋さんでは時間がいくらあっても足りない。

そうそう、本を衝動買いしない工夫を身に着けた。買いたくなった本があったら、その場で本の表紙を携帯カメラで撮影する(本の中身ではないので、店員さんには怒られないはずだけど、この点は確信が持てない)。自宅に帰ってからamazonでその本を調べて、レビューを参考にする。よさそうだったら、マーケットプレイスに安く出ていないかを確認する。時々、恐ろしく安く出品されていることがある(1円とか)。

でも、面白そうでも人生の必携書に値する本はそれほど多くないことに、人生30年近く生きてきてようやく気がついた。それからは、なるべくは読みたい本は図書館で借りて読む習慣に変えた。もし図書館になければ、リクエストをしたら良いのだ。

先日とあるクラシック音楽家のおうちにお邪魔した。クラシックの方は本当に勤勉だ。壁一面に奏法や歴史や音楽学や理論の本がぎっしり。これを見て、僕はあえて逆を行くことを決意した。置いておく本は、絶版しそうな本や楽譜、いつでも必要になりそうな資料にしていこう。

日ごろから金言に出会ったら何かに書き溜めておこうと思っていて、単語帳や手帳など色々手段を考えたけど、ブログにつけたらいいことに気が付いた。これなら、カテゴリーごとに分けられるし、外出中でも携帯からメールできるし。ということで、早速作ってみた。いつまで続くか分からないし、全く私的なものなのだけど、もし良かったら思い出したときに見てみてください。たぶん、3ヶ月くらいしたらそこそこの記事になるかも?

有り余る知的好奇心が僕を苦しめる…。読みたい本や勉強したいことは山ほどある。何より、練習と音楽を最優先にした。人生の時間は短い。「選択と集中」…と、念仏のように唱えて、本屋を立ち去った。

希望がある限り
2007年11月27日 02:54

今日は朝から自宅レッスン2件。どちらの生徒さんも、上手くなった!生徒さんがどんどん成長するのを見るのは嬉しい。自分で飛び立てるようになるまでもう一歩。

アイリッシュはずっと習い続けるものではない。
自分の道を見つけることが大切。
そしてその道は僕の進む道とは違うべきなのだ。
僕以外のいろんな演奏者に会って、聴いてどんどん刺激を受けてください!

昼からピアニストの奈未さんとの練習。さしあたり今週金曜日のカプリシカの2人でのライブのための練習。色々な人と色々な音楽を演奏してきたこれまでのスタイルを反省し、この方だけとの演奏に集中する覚悟。もちろん、他の誰とも演奏しないという意味ではなく、これが自分の音楽で、自分のスタイルです、と言える音楽を追求する相手を1人に絞ったということ。

今日は、お互いにどんな音楽を作りたいのかについて意見をかわす。
心から良いと思う素材を厳選して、必要以上に手を加えずに、そこに自分ならではの表現を乗せるようにしたい。アイルランドやスコットランドを中心に、古くて余り知られていないけれど良い曲を自分の手で見つけていきたい。奈未さんからも、目指したい音作りについて話をして頂く。僕の考えはまだ上手く言葉にできないけれど、きっとちゃんと折り合えるはず…!

アイルランドやスコットランドの名人は、名人だからといって曲を何百曲も知っていて、全部が上手く弾けなければいけないわけではない。そのかわり、その人を特徴付ける数限られた名曲と、ユニークな演奏スタイルがある。そういう音楽家のコピーをするのではなく、僕も、そういう音楽家を目指す。

お互いの好きな曲を出し合い、その中から精査して、それでも判断がつかない曲は数ヶ月演奏してみてまた選んでゆく。お客様の反応も考慮に入れる。そうしたら、やがては厳選された名曲ばかりのコンサートが実現する。考えるだけでわくわくする。

実際に音を出してみて、どんどん確信していった。この方向でいこう!

Butter Dogsが今年で終わり、セッションの仕事もひところに比べるとだいぶ減った。でも、セッションを無理をして増やすつもりはない。演奏の仕方や仕事のスタイルを改めた来年は、どんな年になるんだろう。希望がある限り、いつでも前向きに明るく楽しく生きていける。

12月のライブスケジュール
2007年11月26日 22:02

◆12/1(土) 大阪コーラル・ソサエティ クリスマスコンサート
場所◇大阪 東梅田協会
内容◇ヨーロッパの伝承キャロル、ルネッサンス、バロックのクリスマス教会音楽ほか
共演◇緋田芳江(ソプラノ) 久保田真矢(オルガン)
山本晴美(コンサーティーナ) 松阪健(イリアンパイプス)
  中西佐智子(アイリッシュハープ)
時間◇13:30開場 14:00開演
入場◇1000円
問◇大西昌三(大阪コーラルソサエティ) 06-6692-3963

◆12/9(日) リヴェンデルのクリスマス
場所◇東京住吉 ティアラこうとう 小ホール
内容◇リヴェンデルによるクリスマスキャロルとオリジナル
共演◇木村林太郎(アイリッシュハープ) 藤野由佳(アコーディオン)
時間◇19:00開場 19:30開演
入場◇前売:2000円 当日:2500円

◆12/15(土) スコッチナイト 
場所◇神戸芦屋 メインバー
内容◇クリスマスキャロルとスコットランド音楽
共演◇吉田文夫(アコーディオン)、kumi(アイリッシュハープ)
時間◇19:00開場 19:30開演
入場◇2000円
問◇http://ashiyamainbar.yh.land.to/

◆12月20日(木) アイリッシュ祭り with 薄花葉っぱ ~ゆくトシくるトシ~
場所◇UrBANGUILD(京都市中京区木屋町三条下ルニュー京都ビル3階)
内容◇バウロンの本岡トシ送別記念ライブ。
共演◇トシ(バウロン)ゲンタ(ギター)ナミ(ピアノ)ミドリ(フィドル)
  フェリシティー(歌、バイオリン)、薄花葉っぱ
時間◇19時開場、20時開演
料金◇前売り1,800円、当日2,300円(ドリンク付き)
問◇075-212-1125(UrBANGUILD) http://urbanguild.net/

◆12/28(金) 出前ちんどん OB Special Live ethnic fusion night vol.1
場所◇UrBANGUILD(京都市中京区木屋町三条下ルニュー京都ビル3階)
内容◇ケルト、日本、アフリカ、パリ…多国籍音楽サークル「出前ちんどん」
   のOBによる、卒業後初の記念すべき共演!これは見逃せない!!
共演◇木場大輔(胡弓)、三好東曜(ジェンベ)、
   都丸智春(アコーディオン)、ウエッコ(ギター)
時間◇18:00開場、19:30開演
料金◇前売り2000円、当日2500円(ドリンク付き)
問◇075-212-1125(UrBANGUILD) http://urbanguild.net/

西宮北口のアイリッシュパブ・カプリシカ 12月のスケジュール
http://www.fujiyagroup.co.jp/capalluisce/ ライブチャージは200円!

11/30(金)上原奈未(キーボード),hatao(アイリッシュフルート)

7日(金)Mine・・福江ゲンタ(ギター)、清水俊介(フルート)、
     建部剛(ウッドベース)、hatao(アイリッシュフルート)※20:30開演
14日(金)グラスプロジェクト・・hatao(アイリッシュフルート)、
河原のりこ(ソプラノ)、赤澤淳(ブズーキ)、松阪健(イリアンパイプス)
21日(金)吉田文夫(アコーディオン)、kumi(ハープ)、hatao(フルート)
28日(金)吉田文夫(アコーディオン)、赤澤淳(ブズーキ)、
     Peter Damashek(ギター) ※hataoはお休みです。

運について
2007年11月25日 10:52

今日は千里でのカルチャー講座。月に2回のここの講座は生徒さんもすっかり打ち解けて、リラックスした雰囲気で、とても教えがいがある。いくつもの講座をしているけれど、本当に人間関係は化学反応だと思う。そして、ここの反応はとても良いみたい…!

教室が終わってから、携帯電話がなくなっていることに気がついた。生徒さんも一緒に教室を探してくれたけど、見つからない。地下鉄に乗ったときはメールを使ったのを覚えているから、きっとカルチャー教室への道の途中で寄ったトイレに置いてきたに違いない…と思い当たった。
それで、そのトイレに行くが、もうすでに2時間も経過しているので、あるわけもない。生徒さんに、心無い人に拾われたら大変、とか、警察に届いているかも、とご心配を頂いたけれど、その直ぐ後に寄った落し物センターに届けられていた。

落とした場所も分かっていたので、見つかる確率は高かったのかもしれないけれど、やはり運が良かったと思う。生徒さんの言うように、もし心無い人に拾われていたらどうなっていたかわからない。

運といえば、明日から宝くじが発売になる。あたりが良くでる券売所でくじを買うために一日並ぶ人もいるそうだ。僕はこれまで一度しか宝くじを買ったことがないし、それも興味がなくなったので当たりかどうか見ることもしなかった。が、あたる人は当たる。今年で億万長者が累計5000人になるのだそうだ。ちょっと興味があって、「宝くじの当て方」で検索をかけてみた。きっと、何かしらのテクニックで当選確率が上がることは出来るのではないか、と期待したからだ。

すると、神棚にくじを置くと良い、とか、玄関を掃き清めると良い、とか、およそ宝くじの当選とは結びつかない「げん担ぎ」の情報ばかりで落胆した。確立と結果の集計で、科学的に、どこどこの県は当たりが多かった、どこの売り場が多かった、とはいえるかもしれない。けれど、それは過去のデータなので、今に生かせるとも思えない…当たるときは、どこでも、誰でも、たった1枚のくじを買っても当たるものなのだろう。

これまでの自分は「運」とか「ツキ」とか「流れ」というのを信じてはいなかった。学生の頃だけど、身の回りのある人がある人と喧嘩をして、僕はその人に色々アドバイスをしたのだけど、結局その人は相手の星を占って、「めぐり合わせが悪いので」関係修復を諦めた。僕はその時、そんなことより目の前の問題を何とかしようよ、と思ったのだけど、今なら、その人はそういうものを使って自分の本当には関係修復はしたくないという気持ちを理論づけ(?)ていたのかなと思う。

でも、この頃そういうものがあるのかな、と感じ始めている。習慣や考え方や自分しだいで人生はどうにでも変えられると。それは一見因果が見えないけれど、考えてみれば当たり前のことのように思う(よい笑顔を作っていればツキが来る、とかそういう類のこと)。

やっぱり星占いやジンクスやまじないに人生の選択を委ねたくはない、という気持ちは変わらない。自分の経験と信念で自分なりのツキの呼び方を体得していこう。

みかんと車
2007年11月24日 08:02

和歌山の知人から、誕生日プレゼントに和歌山みかんひと箱が届きました!ちょうど、みかんを切らせていたところだったので本当に良いタイミングでした。

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和歌山のみかんがこんなにも美味しいって気づいたのはひと月前。本当に、果汁に甘みと栄養がぎゅっとつまったのがわかります。それ以来、常にきらさずにおいてあります。ちょっとお腹が空いたときに食べられる便利さもまたgood!この冬はいったい何キロのみかんを食べることでしょう^^

話はかわって、いつか欲しいとおもう車の写真をやっと撮りました。まあ、車を持つ気はないのですが、もし持つなら、という話です。いつも通りで見るたびに「あ!」と思うんだけど、写真を撮るのが間に合わないのですよ。今回は信号待ちをパチリ。

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ダイハツの業務用の軽トラらしいんだけど、後ろが車高が低くて、椅子を置いて練習できそうです。大きな楽器も乗るしね。ああ、やっぱり実用面重視なんだなあ、僕は。あと、前が折りたたみの扉なのです。

ヴァイオリンとヴァイオリニスト
2007年11月23日 13:09

僕は生まれ変わったらヴァイオリン弾き(それも超一級品の)になりたいと願うくらい、ヴァイオリンが大好きだ。学生の時に、生まれ変わったらと言わずに、今から始めてみたら20年計画くらいで願いがかなうかもしれないと思って、知り合いから中国製ヴァイオリンを譲り受けて弾いていたことがあった。実際に、フルートもフィドルも名人芸的に弾く音楽家はアイルランドに数多い。しかし、笛のように音程が決まっていないので自分の音痴さに苛立ち、運弓も分からないので手放してしまった。先生について習えば少しはましだったかもしれないが、まあ、それほど本気ではなかったということか。

ヴァイオリンにこれほどまでに魅せられるのは、この世のものとも思えないくらい美しい音も、情熱も、乱痴気騒ぎの楽しみもすべて表現しつくしてしまうその余りに人間的で、かつ人間離れした表現力ゆえ。本当に心打たれる音楽に触れる時は、実はフルートよりもヴァイオリンの演奏が多かったりする。それだけに、音程の定まらない、運弓がちぐはぐなヴァイオリンを見ているとなんとも気の毒な気分になってしまう。

昨日、大阪の図書館でパールマン演奏によるパガニーニのヴァイオリン協奏曲のCDを借りてきた。なんともイタリア的な作風にのってヴァイオリンの至芸が展開されるこの曲に、すっかり虜になってしまった。
パガニーニといえば、ヴァイオリン独奏のための「24のカプリース」という練習曲がある。重音や飛ばし弓やピッチカートなどを駆使した超絶技巧練習曲集である。パガニーニのプロフィールを読むと、ヴァイオリンを始めて数ヶ月ですべての曲を弾けるほどのテクニックを身に付け、成人してからは賭博に女好きで、最後は病気で亡くなったという彼自身が、余りに人間的でかつ人間離れしており、ヴァイオリンそのもののように感じる。

中でも、人間離れした演奏振りに悪魔に魂を売ったからではないかと恐れられたり、賭博でヴァイオリンを賭けて負けて愛器を手放してしまったり、芸が盗まれるのが怖くてカデンツァ(即興的な独奏)の楽譜を作らなかったとか、シューベルトが家財道具を売り払ってまで彼の高いチケットを買ったといった話が秀逸である。彼は弟子を取らず、自分の芸を一代で途絶えさせたというが、パガニーニがビデオに録画されていたら、いや、楽譜に書き留められていただけでも、彼はどれほどの影響をこんにちのヴァイオリニストに与えられたか計り知れない。

このCDで演奏をしているのはユダヤ人のイツァーク・パールマン。現代を代表するヴァイオリニストである。彼は若い頃に下半身不随になり、車椅子で演奏活動をしているが、その演奏は五体満足なヴァイオリニストよりも、自由そのものだ。日本人でも色々なヴァイオリニストがいるけれど、僕がテレビで始めて見たその時に一瞬で心を奪われたのは川畠成道さん。彼も、目が見えないにも関わらず、ぞっとするほど美しい音色を奏でる。パガニーニは背が低く醜悪で病弱だったと伝わっているが、そのことと才能の関係にはとても興味がそそられる。

フルートと実に相性の合うヴァイオリン。これからも沢山のヴァイオリニストと共演する機会があると思うけれど、いつも彼らの音色をとても楽しんでいる。

(日記により語尾「だ・である」「です・ます」体がちぐはぐですが、自分の日記や感想は前者で、読者に語りかけるようなときは後者で書くようにしています。)

楽器とのご縁の話
2007年11月22日 08:37

昨日は元・Butter Dogsのメンバーによる練習。4月の東京での万笛博覧会以来、半年振りにきちんとしたハーフ・ステージを勤めることになりました。半年前の曲をそのまま演奏するのですが、もう曲を忘れて大変です。ソロパートで何をやっていたのか、全然思い出せません。練習に来る前に自分の演奏音源を聴いて復習しておくんだった!
でも録音を帰りの電車で聴いていたら、自分の笛については半年前よりは良くなってました(自己評価ですが…)。基礎練習の成果かな!?

それはさておき、ギターのゲンタ君が、たぶんここ1年くらいの間、東京で一目惚れした子を連れて来ていたのに、今日は昔の子と来ていました。なんで?と聞いたら、「俺がいくら頑張っても、答えてくれなかった。成長してくれなかった」からなんだそうです。出会った頃は最初は声が大きくて「ライオンみたいだ」とか言っていたのに、近々、売るかもしれないんだそうです。古い子は、ドイツのドライゼンタさん、今日の子はローデンさん。ドライゼンタさんは、御茶ノ水の楽器店で一目ぼれして即買いしたギターなのです。

ゲンタ君の楽器に対する話を聞けば聞くほど、僕には恋人の話にしか聞こえません。昔にどこかで、ミュージシャンにとっての楽器は、どこに行くにも一緒だし、ご機嫌を常に伺わなければならないし、仕事上のパートナーでもあるので、恋人かそれ以上の存在だと書いたことがありました。来年には僕の新しいアイリッシュ・フルートが届きますが、同じメーカーによる今の笛と、新しい笛のどちらかを選んでどちらかを売らばねばならず、身につまされます。

同じような話が今週行ったパブのセッションでもありました。僕が、新しいアイリッシュ・フルートを注文した話をしたところ、「アイリッシュ・フルートを買うのって難しいんやろ?」と質問されました。確かに、日本の店舗では取り扱いがないし、海外のメーカーに直接連絡を取ったり、入金したり、長い待ち時間があったりと手に入れるまでの過程には手間がかかります。しかしそれ以上に大変なのは、両手の指の数くらいある名の通ったメーカーから自分好みの楽器を見つけることです。

「世界1のヴァイオリニストは誰か?」と聞かれても、人それぞれ好みがありますから、あるレベル以上は決められないのが本当でしょう(いくら、世界一を決めるコンクールがあったとしても、それは審査委員の基準なわけだし)。アイリッシュ・フルートもそれと同じで、それぞれのメーカーの個性や方針があるので、あるレベル以上は好みの問題なのです。だから、自分の音楽の志向と楽器の特徴がマッチしていないと、いくら高いお金を払っても良い楽器には巡り合えません。

そのためには、日々の練習と、楽器についての情報収集が欠かせません。何せ、クラシックフルートのように店舗で吹き比べが出来ないこの楽器。アイリッシュ・フルート奏者どうしが出会うと、相手の楽器を吹きあったりしますが、それは情報収集のためなのですね。同じメーカーでも常に品質のばらつきがあるので、もう手元に来た楽器とのご縁を信じるしかありません。僕の楽器は、5社から絞った挙句に、メーカーとの長いメールのやりとりをし、最終的にはスイスに行って頭部管のタイプを選ぶなど慎重にしましたが、それでもこれがベストマッチなのか自信はまだありません。さしあたって問題や不満はないので、あとは自分の努力の問題だとおもっています。

楽器にこだわるのは、質の良い楽器によって演奏者のレベルがぐんと引き上げられるからです。もちろん、いきなり最上級の楽器を手に入れても使いこなすのは無理でしょう。僕も、今の楽器にくるまでに2本のフルートを経てきました。これ以上はもうないかも…と思いつつも、さらに自分を高めてくれそうな楽器に出会ってみたいものです。楽器との出会いは、人との出会いと一緒。ご縁を信じましょう。

誕生日
2007年11月21日 10:34

11月21日は僕の誕生日。今年で29になりました。時間のたつのが早い、などと毎年考えることにはもう飽きてしまい、これからの人生をどうやってすごすかを考えています。そして、何となくイメージがつかめつつあります。

さて、今日は予定がなければレンタカーで丹波の田舎を走って、何もない大自然の中で誕生日を迎えたかったのですが、練習の予定を入れていたため、お昼にくにこさんと大阪の鶴橋に行って来ました。ここは言わずと知れた日本最大のコリアン・タウンで、戦後の闇市から発展したために、薄暗い路地にところ狭しと生鮮食品の小売店が並び、現在でも日本では珍しい活気のある市場です。

年末になると、毎年鶴橋に行きたくなります。それは、キムチつくりの最盛期だから!今年は久しぶりにキムチをつけてみようかと思い、仕込みに使う韓国唐辛子とアミエビの塩辛を手に入れました。
年の瀬には大勢の人でにぎわうこの市場ですが、今日は市場の定休日にあたってしまったために、殆どのお店はシャッターが閉まっていました。

さて、シンプルで余分なモノのない生活を目指す僕達は、お互いの誕生日への贈り物はやめて、思い出作りをすることにしました。今日目当てにしていた知られざる韓国料理の名店は、鶴橋商店街や焼肉屋のレストラン街からちょっとはずれにある「福ちゃん」です。日本は世界有数のコリアンタウンがある国ですから、本場韓国で食べる最高クラスのおいしい韓国料理も実は国内で食べられるそうです。インターネットでいくつか調べためぼしい2件の中の1件。ここの情報を知らなければ僕は絶対入らないタイプの店構えでした。なんだか、おっちゃんが一人でやってそうな古い、失礼ながら余り綺麗でもないお店です。
しかし中に入ると、おばちゃん達の韓国語が飛び交い、韓国の放送が流され、壁にはハングル語が。一瞬でソウルにタイムスリップ?隠れた名店ってこういう感じですよね。いい兆候です。

メニューは壁の写真から選びます。ここのお店の自慢だという、豚バラの焼肉サムギョプサル(2600円)と薬膳スープのサムゲタン(2500円)を注文。これにビビンバをつけたかったのですが、おばちゃんに絶対お腹に入らないからやめときなさい、ととめられて、もし余力があれば注文することにしました。

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値段だけ見ると高そうなのですが、焼肉にはチシャ(朝鮮レタス)やエゴマの葉が山盛り、ニンニク、豆味噌、キムチ、サラダ、昆布の漬物などがつき、しかもすべておかわり自由です。ブタ肉は冷凍のまま、おばちゃんがぽんぽんと鉄板に放り投げます。焼けた豚肉は葉っぱにつつんで、それらの具材を乗せて食べますが、野菜たっぷりでヘルシーで、そりゃあもう、めちゃめちゃ!美味しいです。

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エゴマの葉は一見シソのようですが、薫り高く、とても体によさそう。しかも顔くらい大きいんですよ!
おかわりして、いっぱい食べました。

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サムゲタンは、なつめ、ニンニク、しょうが、クコの実などが入った、鶏がらのおかゆ。とっても優しい味で、心から温まりました。マシッソヨ!

おばちゃんの言うとおり、これでもう2人は満腹。これ以上どこにも入らん!というくらい満足しました。それ以外にも興味津々なメニューが盛りだくさん。また来ることを誓い、お店を後にしました。

これだけ食べて、大満足で5100円。ここの店を知ってしまうと、時々行っていた近所の二人で食べ放題1万円の焼肉店に行くのは、もったいなく感じてしまいます。一度行ってみて欲しい、お勧めのお店ですよ。

ところで食事中、お客さんの入店とともに近所の野良猫が入ってきました。猫は床に何か落ちていないか物色していましたが、それを見たおばちゃんは「いい子だから、おうちへ帰り!」といって、指一本触れることなく猫を追い返しました。すごいぞ、オモニ(おばちゃん)!

体に良い美味しいものを食べると、心が豊かに感じられます。食事は、心の栄養。とても良い、僕らしい誕生日になりました。

スタジオミュージシャン
2007年11月20日 13:24

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長い一日だった。長い間お付き合いのあるバンドがこのたびメジャーデビューすることになり、そのゲスト・ミュージシャンとしてお招き頂き、東京に日帰り出張に行ってきたのだ。大阪での仕事がなければ、数日東京に滞在して、ライブ三昧といきたいところだったけれど、火曜日はカルチャーセンターのレッスンの日。慌しいスケジュール。

原宿のスタジオ入りは午後1時。それに十分間に合うように、午前11時品川着の新幹線を予約した。朝は早起きしてゆっくりお風呂に入り、お嫁さんのお手製おにぎりをたくさんかばんにつめて、いざ新幹線へ。今日は空いているし、晴れていてとても気持ちがいい。いつものバスと比べると、読書していたらあっという間に品川に。東京には何度も来ているけれど、なんだかいつも寂しくなる街。人が多くて、大都会な分、冬の寒さも心底冷えそうだ。

スタジオ入りする前に、原宿のカラオケボックスを携帯で調べて、1時間練習。スタジオに入る前に、ウォーミングアップをしておけば、最高の状態で録音がスタートできるはずだ。30分をロングトーンに費し30分を曲の練習に費す。朝一番のロングトーンは最初は音色がショボショボなのでやる気を無くすけれど、我慢して続けていると、呼吸が驚くほど楽になり、音量・音色ともに良くなるのが目に見えてわかる。管楽器奏者には、本当にお勧めです。

5分前にスタジオ入り。よく名の知られている大手のレコード会社の経営するスタジオなのだけど、20畳以上はあろうかというブースの広さにびっくり。さすがメジャーというだけある!
着いて直ぐに僕の曲の録音が開始。あるフィドルの方とも共演だったのだけど、まずはその方が入れ、2発くらいでOKが出る。続いて、僕はその方のロールやボウイングを記譜しながら、それに合うように音入れ。アイリッシュは楽譜からの自由度が高いだけに、あわせる意識でやらないと、ばらばらになってしまう。色々なパートで、楽器を変えながら録音はスムーズに進む。録り直すときも、「2コーラス目のBの頭からお願いします」、とアイリッシュをやっている人にしかわからないような場所の指定でもその通りに直ぐに出てくるし、エンジニアは本当に手際の良いプロフェッショナルたち。こんな環境で仕事が出来ることは本当に光栄なことだ。そして、細かい点などで迷いが出たときの決定も見事に速い。悩んでいる暇なんかないのだ。メジャーの録音はこんなにも速い…。

僕は、ゲストで録音に招かれたときにはこのようなことを大事にしている。①限られた時間で、最良の演奏をすること。②要求にこたえられるようにすること。③ただ音符を正確に弾くだけではなく、そこに自分にしか出せないものを残すこと。

日ごろのあらゆる基礎練習も、「音楽の要求にこたえるため」だと思っている。すなわち、必要なものが確実に引き出せるようになること。まだまだ、修行が足りない。

結果はまだ聴いていないけれど、来春発売されるという彼らの新譜が本当に楽しみだ。

今日のエンジニアは3名だったけれど、アーティストはビジネスが大きくなってくると、それで養っている関係者も多くなってくる。「浜崎あゆみ」はちょっとした企業くらいのスタッフが、浜崎一人のビジネスで養われていると聞いたことがある。それくらいメジャーアーティストにかかる期待と責任は大きいし、ビジネスが個人の思惑を超えて歩き出す。

それに、音楽家の様々なタイプについても考えた。たくさんのスタッフやマネージャーを抱えながらメジャーで活躍する者もいれば、一人ですべてこなして顔の見える範囲に誠実に音を届ける者もいる。昔ならば、知り合いがメジャーに進もうものなら嫉妬をしていたかもしれない。しかし、人にはそれぞれ適正と、使命というのがあると悟った。そして、メジャーとインディーズどちらが上ということはなく、それぞれの道において切磋琢磨し、使命を果たして幸福になる方法がある。
同時に、自分の音楽を紡ぐものもいれば、自分の音楽を紡ぐ者のために職人的にサポートする音楽家もいる。どちらも世の中には必要なのだし、どちらもそれぞれの使命がある。
自分が進むべき方向がすっきりした。やはり、僕は僕の音楽をしよう!

これまで求められるままに答えるように努力してきた。それで何とかここまでやってきたけれど、次は自分の演奏したい曲を納得のいく演奏が出来るように、ひたすら自分にわがままにやっていこう。当分は共演の仕事の依頼がなくなるかもしれないし、打ち込んでも納得のいく形が出来ないかもしれない。貧乏に苦しむかもしれない。でも、やれる自信が湧いてきたし、やがてはもっともっと楽しくなれるはず。

とても良い刺激をくれた今日のバンドに感謝します。

パソコン不調に悩まされています
2007年11月19日 17:52

使用しているメールソフトが、またもクラッシュしてしまいました。
Thunder birdを使用しており、フリーズしたのち、再起動すると受信したメールがすべて消えるというトラブルです。何人かの方には記憶を頼りにお返事を差し上げましたが、2日前くらいにフォームから樹脂のフルートについてお問い合わせ頂いた方のメールアドレスがわからなくなってしまいました。
お心当たりのある方、また、メールの返事がないという方はお手数ですが再送信をお願いいたします。ご迷惑をおかけいたします。

それから、Tom Wards's down fall についてコメントをくださったkumamoさん。こちらのコメントがなぜか掲載されす、困っています…ブログ管理人なのに使いこなせずに情けないです。キーつきフルートに慣れるのには時間がかかりますね。レッツ、全調での音階練習です!

人間が便利さのために作ったコンピューターに振り回されて時間を浪費するのは本当にばかばかしいことですね。しばらくは、これと付き合ってゆくしかありませんが、コンピューターや携帯電話なしで生活することは不可能ではないかもしれません。あこがれます…。

クリス・ノーマン
2007年11月18日 17:41

僕が数年来尊敬しているカナダのフルーティスト、Chris Norman。彼に会うために、僕は今年ニュージーランドにまで行ってきたのでした。そして、ますます精進することを決心した!

友人のTさんに紹介いただきました。こんな映像があったのですね。これは、かな~り昔にSkye Danceでスペインにツアーしたときのテレビの映像かと思われます。これは"Live in Spain"としてアルバムになっています。

Chris Norman Ensembleのプロモーションヴィデオのようですね。
カナダの風景なんだと思われますが、なんだかおかしいですね。音源はCDからのようです。

Chris Normanという、どこかの国のロック歌手がいるようで、検索するときには必ずChris Norman fluteと入れるようにしましょう。

スコティッシュ・チェロ急募!
2007年11月17日 10:42

事業縮小により本当にやりたいことに専念したく、チェロ奏者を募集します。

アイリッシュではまず見ることがないチェロですが、スコットランドでは18世紀からフィドルのよきパートナーとして使われ続けてきました。来年からはピアノとフルートで18世紀スタイルのアイルランド、スコットランドの音楽を追求していきたく、トリオ編成での活動に賛同していただけるチェロの方を募ります。または知り合いのチェリストをご紹介いただけたらありがたいです。

クラシックの素養はもちろん必要ですが、伝統音楽ならではの奏法の色々は一緒に学んでいきましょう。

どんな使われ方?と興味をもった方はこちらをご覧下さい。スコットランドのフィドラーArasdair Fraser(アラスダー・フレイザー)とアメリカのスコティッシュ・チェロの第一人者Natalie Haas(ナタリー・ハアス)のデュオです。

同じくNatalie Haasによる、リズムの講義の映像です。

作曲
2007年11月16日 14:20

最近、練習中に何かメロディーが思い浮かんだら、その場でパソコンを立ち上げて作曲活動に突入するようにしています。今までは余り作曲に興味がなく、バンドでどうしても必要なときにひねりだして作ったことはありましたが、よく言われていることだけど、何時間もかけてひねりだしたメロディよりも、思いつきで短時間に作ったメロディのほうが名曲の場合が多いようです。

そういえば、今度、知り合いのとあるバンドがメジャーデビューすることになり、僕の10年前に作った曲を彼らのCDに収録してくれることになったのですが、その曲も主な部分は1時間くらいで出来たのでした。この曲については、僕も録音にゲスト参加することになっており、来週、滞在時間4時間だけですが東京に行って吹き込んできます。自作自演というやつですね。

とある作曲家の言葉を思い出します。
よい作曲の秘訣はまずは思いつきを大切にすること。そして、その曲を魅力的にするちょっとしたスパイス(これが多すぎるとくどい曲になります)を加え、旋律の流れに従って短時間に作ってしまうこと。

僕も、曲のタネが浮かんできたらメモして放置をするのではなく、その場である程度形にしてしまう方法をとってみることにしました。それが出来ない環境であれば、MDや携帯電話に録音するとかね。

アイリッシュの作曲というのは、俳句に似ています。つまり、音域や音階や小節数やリズムの構成がしっかり決まっているので、その枠組みの中で自分のオリジナリティを表現するわけです。

これまでの音楽活動で殆どオリジナルを作ってこなかったのは、伝統的な素材に良い曲がたくさんあったのでその必要がなかったか、またはどうしても作らなければいけない状況の中でひねりだして結局ボツになったことが多かったためのような気がします。まして、期待されている音楽性に自分がコミットして作曲しなければいけないのは辛いものですね。

その人の音楽性が素直に出ているオリジナルはやっぱり魅力的です。
今月に入ってから5曲出来ました。自分に素直に、思い浮かんだメロディを形にする訓練をしてみます。

Tom Ward's downfall (Niall Keegan version)
2007年11月15日 13:01

リムリック大学の教授でもあるアイルランドの伝統音楽のフルーティストNiall Keegan(ナイル・キーガン)は、即興的な変奏と大胆なアレンジ、ジャズ的なイディオムの奏法という意味において革新的な演奏者です。

しかし、本来ダイアトニックである伝統音楽でブルーノートを多様したり、シンコペーションをしまくったりと余りに伝統から逸脱していると考えられているため、彼を嫌う声はどんなところでも耳にします。
彼自身はTommy PottsやMartin Hayesといった、伝統的(かつオリジナリティが高い)と考えられているフィドル奏者の影響を指摘してますので、彼もまた伝統の枠の中で実験を行う一人ということでしょうか。

Niall Keeganのバイオグラフィー

niallkeegan.jpg

彼はソロアルバム"Don't touch the elk"を1999年に発表しており、僕はそれを2001年にアイルランドで購入しました。その当時の僕には彼の演奏は複雑すぎてさっぱり何をしているのか理解できませんでしたが、現代風な彼の演奏にとてもあこがれたものでした。
ちょうど5健式フルートを手に入れた頃でもあり、毎日全調で音階練習したら彼みたいにふけるのかなあ、と思ったものです。

今はというと、彼の音楽は彼だけのものですから、コピーをして人前で発表しようとは全く思いませんし、こういう方向の演奏には余り興味がなくなってしまいました。しかし多健式フルートに指がなじみ、音も取れるようになったので、昔憧れた曲に挑戦してみようかなという気分で、採譜してみました。
そしたら、案外簡単に採譜ができ、すぐに吹くことが出来ました。

昔はめちゃめちゃ難しいんだろうな~と思っていたものですが、今となっては難易度はバッハのフルートのためのパルティータ・イ短調のほうが100倍難しく感じます。が、こういう単純なトリックだったのか~という発見もまた楽しかったです。

やる機会があるなら、フィドルやピアノと全員ユニゾンでやってみたいものですね。
3コーラスのうちの、3コーラス目だけを掲載します。

tomwards.jpg

気になるCD
2007年11月14日 23:29

SCD2487.jpg

The latest album from this most accomplished of instrumental folk groups. This release includes a bonus DVD featuring 3 surround sound tracks, video and information about the instuments.

こちらで購入可能です。Crasdant - Dwndwr Ref: SCD2487

http://www.crasdant.com/

ウェールズのフォークグループ。Robin Huw Bowenはトリプルハープ奏者で、CDを持っていますが、とっても好きです。スコットランド、アイルランド、ウェールズ。どれもハープが重要な楽器ですが、ウェールズもまた素晴らしい。すでにこのグループではCDが3枚出ているようです。フルート入りのバンドということでも注目しています。

ウェールズといえばCeltishもとっても気になります。こちらで試聴できます。
http://www.myspace.com/celtish


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TOUD 'SAMES

フランスのブルターニュ地方のフルート奏者、Jean Michel Veillonの参加した新譜で、詳細は不明ですがどうやら歌手がメインのようです。気になる!ダウンロードサイトで出ないものかな。

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僕の尊敬するChris Normanの参加する、スコットランドの古い音楽を演奏するConcerto Caledoniaの最新作。James Oswald,Neil Gowなどの古い時代のスコットランド音楽。かなりクラシカルなバンドです。

こちらで購入できます

あ~、どれも日本ではとても手に入らなそうなものばかり。1枚ずつあちこちの国に注文するとしたら一体いくらかかるんだろう…。しばらくは我慢かな~。

E-Music
2007年11月14日 22:12

去年から、フルート吹きの友人に誘われてe-musicというアメリカのMP3ダウンロードサイトに登録しています。ここは色々なジャンルにわたって250万曲ものMP3が登録されていて、毎月契約枠の分だけダウンロードできます。例えば毎月50曲であれば15ドルです。
値段の安さと、アイリッシュやスコティッシュなどの民族音楽やクラシックのインディーズに強いので、重宝しています。例えばアイリッシュならGreen Linnet(アルタン、ルナサなど)やCompass Records(シャロン・シャノンなど)などのレーベルがまるごと登録されています。たまに、海外から輸入するしか手がないと思われるCDが見つかることもあって嬉しいです。

友人を招待するとお互いに50曲のフリーダウンロードが入るのですが、誰か登録してみたい人いませんか。紹介しますよ。

14日のトライアル期間中は、無料で30曲ダウンロードできますから、まずは気になるアルバムを検索してみてください。http://www.emusic.com/

E-Music
2007年11月14日 22:12

去年から、フルート吹きの友人に誘われてe-musicというアメリカのMP3ダウンロードサイトに登録しています。ここは色々なジャンルにわたって250万曲ものMP3が登録されていて、毎月契約枠の分だけダウンロードできます。例えば毎月50曲であれば15ドルです。
値段の安さと、アイリッシュやスコティッシュなどの民族音楽やクラシックのインディーズに強いので、重宝しています。例えばアイリッシュならGreen Linnet(アルタン、ルナサなど)やCompass Records(シャロン・シャノンなど)などのレーベルがまるごと登録されています。たまに、海外から輸入するしか手がないと思われるCDが見つかることもあって嬉しいです。

友人を招待するとお互いに50曲のフリーダウンロードが入るのですが、誰か登録してみたい人いませんか。紹介しますよ。

14日のトライアル期間中は、無料で30曲ダウンロードできますから、まずは気になるアルバムを検索してみてください。http://www.emusic.com/

ゆず茶
2007年11月13日 22:09

お嫁さんの実家のご両親が、庭になった柚子をたくさん持ってきてくださいました。これで、さっそくジャムを作りました。ジャムといってもうちは完全にご飯食なので、ジャムとしては使わず、これをお湯で溶いて柚子茶にします。柚子茶は喫茶店で頼むとっても高いんですが、大きなボウルに1杯分、たっぷり出来ました。甘酸っぱくてとっても美味しいから、ひと冬越す前に飲んじゃうかも!?これでこの冬も風邪知らずかな!

071114_150735.JPG

安く簡単に幸せを感じる方法
2007年11月12日 21:37

それは、料理でしょう!今日は、朝からくにこさん(お嫁さん)と買い物に行き、帰宅後すぐに料理を開始。だしを取ったり、魚をさばいたり、仕込みの手間を惜しまなければ、簡単においしいご飯が出来上がります。今日のメニューはアジのお造り、写真右奥から 卯の花、鳥レバーの煮物、おでん、お雑煮。米は先日の仕事先である丹波で買ってきたコシヒカリです。油の乗った生サバも、明日酢でしめるために塩漬けしてあります。

071112_192802.JPG

料理は大切な生きる技術のひとつ。おいしくご飯が作れることは、節約、体調管理に良いのはもちろん、心もあったまります。落ち込んで心が元気がないときは、ちょっと頑張っておいしいご飯を食べましょう。体に元気が湧いてきて、悩みなんてふっとびますよ。

Barthold Kuilken
2007年11月11日 17:33

古楽界の生きる神様クイケン・ファミリーのフルート奏者、バルトルド・クイケン氏が来日します。彼の演奏は、2、3年前の来日時のNHK教育での放送で初めて見ました。当時は、僕にとってトラヴェルソは物珍しく、アイリッシュフルートでは滅多に出てこないクロスフィンガリングの早技に驚くばかりでした。
最近はバロックを毎日MP3プレーヤーに入れて聴いていますが、やはりクイケン氏の演奏にはただ聞きほれています。来年の来日コンサートは、必ず行く予定にしています。

2008年2月3日 19時開演
兵庫県加古川市 カトリック加古川教会
前売り券4000円

you tubeでもいくつかの動画を見ることが出来ます。

ヴィバルディ「フルート協奏曲ト長調」より

バッハ「音楽の捧げ物」より

11月のカプリシカのライブ予定
2007年11月10日 21:24

西宮北口のカプリシカのライブ予定です。21時開演、チャージは200円です。ふらりと飲みにお越しください。

・・・11月16日(金)
吉田文夫(アコーディオン)、赤澤淳(ブズーキ)、
hatao(アイリッシュフルート)

・・・11月22日(金)
吉田文夫(アコーディオン)、kumi(ハープ)、
hatao(アイリッシュフルート)

・・・11月22日(金)
吉田文夫(アコーディオン)、kumi(ハープ)、
hatao(アイリッシュフルート)

・・・11月29日(金)の演奏者紹介・・・
hatao(アイリッシュフルート)、上原奈未(キーボード)

基礎練習
2007年11月 8日 20:46

アイリッシュフルートを演奏していて、音階練習やロングトーン練習などのいわゆる基礎練習をしているアイルランド人に会った事がなかったし、教室でも基礎練習をしなさいとはいわれず、また、どんな教本にも基礎練習をしなさいとは書いていなかった。おそらく、そういった訓練やメソッドが確立していない音楽なのだと思う。

しかし、クラシックを習い始めたおととしくらいから、基礎練習の大切さを身にしみて感じ、時間のある時はなるべく基礎練習に時間を割くようにしている。

内容は、去年まではアルテの音階練習をやったり、トレバー・ワイの項目別の本から1時間くらいでまとまるように抜粋して練習していたが、数ヶ月前にこの本を買ってから、こちらで済ませている。

41KEV1MG11L._AA240_.jpg

立花千春のフルート教本

一通りの項目があって、短時間でも済ませられるように編集されているので、とても重宝している。それに、付属CDがあるので、先生に練習方法を質問しなくても、独習できる。とてもお勧めです。

ところで、もちろんこの教本はモダンフルートを対象に書かれており、僕は多健式フルートで演奏しているのだけど、調によっては音階練習はかなりきつい…。たとえば、2オクターブの音域でA♭やC#の音階とスケールをするのは、非常に厳しい。ここ数ヶ月、テンポ84の壁を越えられずにいます。
これも、エキスパートが吹いたら120くらいでふけるのかな~?

奈加靖子 with Flare
2007年11月 8日 07:28

友人のヴォーカリストの奈加靖子さんが、メジャーデビューされました。デビューアルバムは"Wind fall"です。奈加さんは宝塚出身で、ケルトの歌を歌うという経歴の方で、これまで僕とも何度かご一緒させて頂く機会がありましたが、いよいよメジャーでの大舞台でのご活躍、とても楽しみにしています。

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デビューCDではハープとヴァイオリンとのトリオで、日本でもよく知られた親しみやすい曲が多数収録されています。こちらで試聴が出来ますので、ぜひ一度聴いてみてください。

シンプル・ライフについて
2007年11月 7日 12:24

最近、シンプル・ライフを学ぶことに興味があります。自分の考え方の傾向や行動を観察してると、驚くほどシンプル・ライフ志向であることがわかりました。シンプル・ライフについて殆ど本は読んでいませんが、実践していることをご紹介します。

第一段階はモノです。

・不必要な物を捨てる。聴かないCD、着ない服、読まない本や、義務感で持ち続けているもの(いつか読まなければと思っている雑誌など)は迷いがあれば、とりあえず捨ててしまう。高かったけれど着ない服などは、捨てるときに心の痛みが伴うもの。でも、それを生かして買うときによく選んで買うように心がけること。

・余分なものを家に持ち込まない。特に、タダでもらえるノベルティや、人からのもらい物、おみやげ物、プレゼントに注意。普段から、物は要りません、という意思表示を。買いたい衝動が起きたときには、すぐに買わずに1週間、1ヶ月待ってみる。

・本は図書館で読み、どうしても手元に置いておきたいものだけ買う。CDはダウンロードサイトを利用する。

・モノは適材適所に。すぐに取り出せるように整理する。収納スペースの7割を越えないように常に一定の量を保つ。

・出したものをすぐにしまう。壊れたらその場で修理する。汚れたらすぐに掃除する。終わったらすぐに捨てる。借りたら直ぐに返す。を習慣にする。

このほかにも色々とありますが。今回は良いと思った本を紹介します。

「持たない暮らし」
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モノは時間とエネルギーを消費する、という考え方が素晴らしいです。シンプルライフの入門書として推薦します。

「シンプルライフ・シンプルラブ」

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主に夫婦関係を扱った本で、結婚生活について考えるきっかけを与えてくれましたが、シンプルライフの本としても優れています。特に、車や家や家電などの物質的豊かさを目指して収入アップ競争に巻き込まれてしまう現代社会で、不要なモノを買うためのお金を稼ぐ労働時間を減らし、その時間をパートナーと向き合ったり、自分のやりたいことを追求するために使う暮らしを提案している箇所が素晴らしい。

お金は人生の大いなる目的(使命、と言っても良いかも知れません)のために稼ぐのだと心得て、収入やモノに振り回されることなく、充実して生きることの大切さを学びました。

たとえ低収入でも、その範囲内で必要なものをまかない、時間を有効に使いながら幸福に暮らすことは可能です。要点は、収入の多寡ではなく、時間とエネルギーを幸福のために使えているのかどうかということでしょう。

必要なこと、出来ることと出来ないこと
2007年11月 6日 03:24

静かな夜。今日はとても疲れていたので、帰ってすぐに眠ってしまったら、夜中に目が覚めてしまった。図書館で借りてきた本を読みながら眠気が来るのを待っていたけれど、考えたいことがことがたくさんあって、起きてまた物を捨てたり、整理したら、心が落ち着いてきた。今はこういう時なんだと思う。

今まで必要なものもそうでないものも、無反省に生活に取り入れていた。CDでも楽譜でも、それが自分にとって有意義かどうかよりも、収集すること自体に満足していた。物を持つことが力になるのだと思っていたのではないか。
CDも楽譜も、それを聴いたり弾いたりすることに費やすことの出来る時間なんて限られているのに。これからは、手元に来たときに必要なのかそうでないのかを判断して、必要なものだけを身の回りにおいておこう。

今日、昨日の日記に書いた大学の民族音楽サークルのOBによるコンサートのための練習があった。それぞれがオリジナル曲を持ち寄って練習した。どの演奏者も実に個性的で、それをのびのびと生かして演奏が楽しめるのが素晴らしい。後輩の、「ザッハトルテ」というバンドで活躍中の2人は、楽譜の視奏は僕や木場君に比べると速くないし、要求どおり器用に弾きこなせるタイプの音楽家ではない。でも、彼らは自分の音色を持った、本当に優れた音楽家だと思う。僕は、「出来ること」が沢山あることが良い演奏者だと思っていた。楽譜に強く、作編曲が出来て、即興演奏が出来て、聴音が出来て…でも、スタジオミュージシャンで生計を立てるならともかくも、それらは出来るなら便利だけれど、音楽家の本質ではない。やはり、自分の音を追及することが一番大切だ。

僕の尊敬するギター奏者の足立宗亮さんは素晴らしい曲を書くし演奏技術も並外れて高いけれど、楽譜は読み書きできないので、バンドのヴァイオリン奏者の壺井さんにしてもらうのだそうだ。人間には色々なタイプがあり、向き不向きもある。要は自分の才能・使命を見出し、不要なものを排除し、必要なものに時間とエネルギーを集中させることが幸福への道なのだ。

トラヴェルソの練習
2007年11月 5日 11:56

朝からトラヴェルソの(個人?)練習。トラヴェルソと多健式フルート(アイリッシュ・フルート)では歌口の大きさが全く異なるので、アンブシュアを調整するのに苦労する。吹いた後に歌口の露を見ると、沢山の息が漏れていることがわかる。

太田さんによるとロングトーン練習は、歌口の小さなトラヴェルソでするほうが効果的とのことなので、1時間ほど、音程と格闘しながらE♭スケールの練習。相変わらず、F naturalの音程を取るのが難しい。つまり、運指よりもroll in 、roll outの感覚を掴む練習ということ。
Amの曲をいくつか吹いてみた。1時間吹くと、ようやく息がむらなく当たってる間隔がつかめる。これは多健式を吹いていてもそうなのだけど、毎日、吹き始めから良い音で始められたら、どんなに良いかと思う。トラヴェルソの良い音のイメージは、まろやかで、甘く、よく響く音。高音域で金属的な音がしたり低音域で風音が混じるのでは、まだまだだ。
多健式はモダンよりはずっとトラヴェルソ寄りだけれど、反面モダンに近い部分もある。例えば音の響かせ方、歌口の当て方などだ。やがては曲に応じて両方を演奏できるようにしたいが、使い分けるには毎日、両方を練習することが必要になるだろう。

最近、毎回自分のライブを録音して帰り道に聴くのが習慣になっているけれど、昔は不満ばかりだったのに、このごろ自分の目指す音色や演奏に近づいてきているのがとても嬉しい。
申し分ない音程、整ったアーティキュレーション、繊細なニュアンス、そして感情の乗った演奏が出来ているときは、心から嬉しくなる。少しでも、そんな演奏が多くできるように精進しよう。

昨日、音楽仲間と話していて、「じゃあ、これからはクラシックよりの演奏になっていくんだ?」といわれたけれど、クラシックだろうとアイリッシュだろうと、結局のところ自分の心から好きな曲で納得のいく演奏がしたい、そのために必要な練習をしているだけなんだと思う。ああ、納得のいく演奏をいつもしていたい。

どこまでもその人の音
2007年11月 4日 18:25

僕が学生時代に友人と立ち上げた立命館大学の民族音楽サークル「出前ちんどん」は、来年でもう10周年になります。卒業とともに引退してからは殆ど関わることが出来ませんでしたが、今でも僕のことを大切にしてくれる後輩もおり、こんな先輩だけどこれまでよく続いたなあと感慨にふけってしまいます。

1~3期生からは多くのプロ奏者が輩出され、中にはメジャーデビューした仲間もいますが、とってもユニークなメンバーばかりだったため音楽性がばらばらで、日ごろはなかなか一緒に音楽をすることが出来ません。

そのOB有志によるリユニオン・ライブをしようと考え、年末12月28日に京都のライブハウス「アバンギルド」で行う企画をしています。これまで飲み会のたびに口にしては実現してこなかった企画です。

出演は、僕のほかに胡弓の木場大輔、ジャンベの三好東曜、バンド「ザッハトルテ」で活躍中のアコーディオンの都丸智春、同じくギターのウエッコ。

今回は、それぞれのベースになっている日本やアフリカやケルトの伝統音楽ではなくて、オリジナルを持ち寄って共演するという趣旨。胡弓の木場君から楽譜とMDが届きましたが、本当に彼らしさが出ている作品です。他のメンバーの曲も楽しみ。

それとは別のお話ですが、先日、僕がゲスト参加させて頂いている東京のバンド「リヴェンデル」のお二人から、最近彼らがザバダックというバンドと一緒に出したCD「宇宙のラジヲ」を頂きました。

zaba.jpg

リヴェンデルのアコーディオン奏者の藤野由佳さんの作品も含まれているのですが、これもまた、どこまでも彼らの音なのですね。もう、本当に彼ららしくて素敵でした。

僕の中で最近色々なことが変わりつつあります。これまではテクニックがあって、色々な演奏者と合わせられて、沢山の曲を弾きこなすことが出来ることが、良い演奏家の条件だと思っていました。でも、僕はそれほど器用ではなかったようです。そして、そのような「どこでも通用する演奏家」、というのは、世間の求める聴きたい音楽家というよりも、どちらかというとプロ受けする音楽家のようです。

一生は、何かを追求するには余りに短い。

これからは、自分のやりたい音楽を絞り、自分の好きな曲を一生懸命磨いて、自分らしさを大切に演奏活動をしようと心に誓いました。そして、木場君やリヴェンデルのように、どこまでも自分らしい音楽を作っていこうと思います。音楽活動10年目の誓いです。

さて、そんなわけで僕も年末のライブに向けて3曲作曲しました。伝統音楽には優れた曲がたっくさんあるので曲にこまったこともなく、自分が作るまでもないと思っていました。しかし、これからは自分らしさの出る曲、自分が喜びを感じられる曲を作ることも活動の一環にしていきたいと考えています。

12月のライブをどうぞお楽しみに。

今日は有馬温泉
2007年11月 3日 07:17

今日は有馬温泉の旅館で、Celtique Baroqueのコンサートがあります。ここでは、これまでに何回か演奏させてもらっていますが、江戸時代から続くとっても高級な旅館で、宿泊者も2、30人でいっぱいというところ。Celtiqeu Baroqueは、カプリシカでおなじみのハープのkumiさん、東京在住のチェロの星 衛さんとのトリオですが、今回はヴァイオリンの天澤夫妻ともに、カルテット編成で演奏します。

このバンドで他の場所でも演奏できれば良いのですが、チェロの星さんが遠方のため、こうして年に1回できれば、というペースでの活動です。チェロいいなー。誰か関西にも良いチェリストはいないものだろうか?

「求めない」思想
2007年11月 2日 01:51

最近、本屋さんで『求めない』という本が平積みされている。時々立ち止まって、ぱらぱらとめくって読んでみる。文章量が少ない本なので、すぐに読めてしまう。この手の本というのは、言葉や内容よりも、サブリミナル効果というか、反復効果というか、潜在意識に訴えるのを期待しているのだろうか?

『求めない』これは、色々な意味に取れる。何を求めないのか、は書いていないからだ。「我慢なさい」とはちょっと違う。我慢することは、結局は求めていることなのだ。

人間は、求めるものだ。求めないと、生きていけないからだ。

生きていると、『求めなさい』とあらゆるところからプレッシャーがかかる。季節が変わったから新しいファッションを求めなさい、体にいい食べ物を求めなさい、恋人がいるのが普通だ、結婚したら子ども作るのが普通だ、英語くらい話せて当然、太ってはいけない、はげてはいけない、新聞読みなさい。ああ、面倒くさい…!!

僕は、『求めなさい、必要なものだけ』だと思う。何が必要で不必要なのかがきちんと分かれば、いらぬものへの渇望は無くなる。「求めなさい」ばかりにまみれて求めたいものが見えていないことがとっても多いように思う。「求めなさい」のプレッシャーを無視して、求めたいものだけを一心に求め続けるのは実は結構勇気がいるものだろう。

僕も、普段から実践している「求めない」がある。

人というのは、自分の思い通りにはならないものだ。「人を変えることは出来ない。変われるのは自分だけ」という言葉には深く共感する。人に期待をするから、期待どおりにならなかったときに腹が立つ。

旦那が仕事から帰ったとき、ご飯が出来ていないと、妻に腹を立てる。
妻が、旦那が旅行にも連れて行ってくれないと、旦那に腹を立てる。
先生が生徒に、こんなにも丁寧に教えたのにまだ分からないのかと腹を立てる。
彼女が、私はこんなにも彼のことを愛したのに、彼は浮気をしたと腹を立てる。

自立した人間なら、誰もが自分の稼ぎは自分で作って、自分の食事は自分で作らなきゃいけない。
(夫婦が会社と家事の労働契約でも交わしたというのなら別だけれど…そんな家庭って!?)
旅行に行きたければ、自分で旅行の計画を立てて、行けばいいのだ。
生徒がいつまでたっても覚えなければ、先生の教え方がまずいか、努力の方向が間違っているのだ。
愛したから同じ分愛せなんて、愛は取引ではない(愛は、ただ与えるだけのものだ)!

人には求めない、自分に求めよう!自分が求めるものは、頑張って手に入れよう!

そして、僕はその本を「求めなかった」わけだが…。

世の中、うまく出来ていると思う
2007年11月 1日 14:45

人生や世の中ってとても合理的でシンプルな法則で動いているのだなあ、と思うことがしばしばある。

誰にでもわかって貰えそうなお話から初めてみる。
仕事もお金も、持っている人のところに集まる、という法則がある。

例えばコンサートで毎回、練習もせずに、段取りも悪く、毎回同じところで間違える音楽家がいたとする。要するに志が低い人である。その人は仕事の来ない自分の不遇を恨んでいる。たとえ仕事が回ってきたとしても、そんな調子ではお客様やクライアントを満足させることが出来ない。結局その人は仕事に干され、暇になる。

ここからが勝負である。

この人が暇な時間に練習をみっちりやり、自分のやりたい音楽を見定め、そして自分に見合った演出方法を考え、自分にあったクライアントを開拓する努力をする。そうすると、当然、人が人を呼び、評判が評判を呼んで仕事には困らなくなる。

しかし、やがて余りに忙しくなると、仕事一件一件にかけられる時間も労力も限られてくるので、クオリティーとの戦いになる。そして来る仕事をこなすことで精一杯で、やがては自分が何をやっているのか自信がなくなり、勉強する暇もなくなるのでレベルアップが出来なくなり、仕事に対していいかげんになり、ふりだしに戻ってしまう。

さらに、ここからが勝負である。

来る仕事の中でも自分を高めてくれそうな意義ある案件とクライアントを厳選し、やりたい音楽に忠実に、お金に惑わされること無く仕事を選び、最高の出来を常に確保し続けるのだ。一時的に収入は落ち込むかもしれないが、そうすると、よくないクライアントからは距離が出来、良いクライアントが更に良いクライアントを紹介し、レベルの高い演奏家が集まり、さらに仕事がしやすくなる。

僕はこれまで、第二段階に届いたり、また戻ったりしている。そして、第三段階にはなかなか進めていない。

このお話から分かることは、仕事がなくなるのは、暇な間にレベルアップしなさいと言われているのだ、ということだ。そして、忙しくなってからも、自分を見失うことなく正しい努力をしなさいといわれている、ということだ。この法則で、別の例を考えてみると、とてもよくあてはまる。

お客の来ない暇なレストランは、その暇な間に、サービスに問題がなかったかどうか見直し、向上を目指しなさいということ。好きな人に告白しても振られる人は、つきあう前にその人に見合った魅力を持てるように自分を高めなさいということ。試験に失敗する人は、次の受験までに大学に見合うレベルになりなさいということ。

でも、本当は和食に向いているシェフが、イタリアンで勝負しようとしたって無理なこと。
自分とは本当は合っていないかも知れない女性にアタックしても、うまくはいかない。
自分の進みたいか方向どうかも分からないのに、試験を受け続けるのは、無意味なこと。

大事なことは、まず自分を見定めること。
そして、正しい方法で努力を重ねることだと思う。

つまり、僕は自分の音楽を見定めて、それに向かって正しい努力をすべきなのだ。
それができていなかったんだ。

選択することと、集中すること…。

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