11月21日は僕の誕生日。今年で29になりました。時間のたつのが早い、などと毎年考えることにはもう飽きてしまい、これからの人生をどうやってすごすかを考えています。そして、何となくイメージがつかめつつあります。
さて、今日は予定がなければレンタカーで丹波の田舎を走って、何もない大自然の中で誕生日を迎えたかったのですが、練習の予定を入れていたため、お昼にくにこさんと大阪の鶴橋に行って来ました。ここは言わずと知れた日本最大のコリアン・タウンで、戦後の闇市から発展したために、薄暗い路地にところ狭しと生鮮食品の小売店が並び、現在でも日本では珍しい活気のある市場です。
年末になると、毎年鶴橋に行きたくなります。それは、キムチつくりの最盛期だから!今年は久しぶりにキムチをつけてみようかと思い、仕込みに使う韓国唐辛子とアミエビの塩辛を手に入れました。
年の瀬には大勢の人でにぎわうこの市場ですが、今日は市場の定休日にあたってしまったために、殆どのお店はシャッターが閉まっていました。
さて、シンプルで余分なモノのない生活を目指す僕達は、お互いの誕生日への贈り物はやめて、思い出作りをすることにしました。今日目当てにしていた知られざる韓国料理の名店は、鶴橋商店街や焼肉屋のレストラン街からちょっとはずれにある「福ちゃん」です。日本は世界有数のコリアンタウンがある国ですから、本場韓国で食べる最高クラスのおいしい韓国料理も実は国内で食べられるそうです。インターネットでいくつか調べためぼしい2件の中の1件。ここの情報を知らなければ僕は絶対入らないタイプの店構えでした。なんだか、おっちゃんが一人でやってそうな古い、失礼ながら余り綺麗でもないお店です。
しかし中に入ると、おばちゃん達の韓国語が飛び交い、韓国の放送が流され、壁にはハングル語が。一瞬でソウルにタイムスリップ?隠れた名店ってこういう感じですよね。いい兆候です。
メニューは壁の写真から選びます。ここのお店の自慢だという、豚バラの焼肉サムギョプサル(2600円)と薬膳スープのサムゲタン(2500円)を注文。これにビビンバをつけたかったのですが、おばちゃんに絶対お腹に入らないからやめときなさい、ととめられて、もし余力があれば注文することにしました。

値段だけ見ると高そうなのですが、焼肉にはチシャ(朝鮮レタス)やエゴマの葉が山盛り、ニンニク、豆味噌、キムチ、サラダ、昆布の漬物などがつき、しかもすべておかわり自由です。ブタ肉は冷凍のまま、おばちゃんがぽんぽんと鉄板に放り投げます。焼けた豚肉は葉っぱにつつんで、それらの具材を乗せて食べますが、野菜たっぷりでヘルシーで、そりゃあもう、めちゃめちゃ!美味しいです。

エゴマの葉は一見シソのようですが、薫り高く、とても体によさそう。しかも顔くらい大きいんですよ!
おかわりして、いっぱい食べました。

サムゲタンは、なつめ、ニンニク、しょうが、クコの実などが入った、鶏がらのおかゆ。とっても優しい味で、心から温まりました。マシッソヨ!
おばちゃんの言うとおり、これでもう2人は満腹。これ以上どこにも入らん!というくらい満足しました。それ以外にも興味津々なメニューが盛りだくさん。また来ることを誓い、お店を後にしました。
これだけ食べて、大満足で5100円。ここの店を知ってしまうと、時々行っていた近所の二人で食べ放題1万円の焼肉店に行くのは、もったいなく感じてしまいます。一度行ってみて欲しい、お勧めのお店ですよ。
ところで食事中、お客さんの入店とともに近所の野良猫が入ってきました。猫は床に何か落ちていないか物色していましたが、それを見たおばちゃんは「いい子だから、おうちへ帰り!」といって、指一本触れることなく猫を追い返しました。すごいぞ、オモニ(おばちゃん)!
体に良い美味しいものを食べると、心が豊かに感じられます。食事は、心の栄養。とても良い、僕らしい誕生日になりました。