この写真のキーの部分が見えますか?

右手小指で操作するEbキーが、故障してしまいました。
このキーは最も頻繁に押さえる所で、金属や木の消耗が激しいのです。木のスリットに金属のキーをはめ込み、ピンで横から刺してとめている構造です。
実は、不調が現れたのは数年前から。あるとき、練習中にキーが戻らなくなってしまったのです。その頃は梅雨時だったので、木が湿気を吸って膨張しているのだと思いました。そして愚かな僕は、木のスリットをやすりで削って広げてしまったのです。以後、キーのフィットが緩くなってしまい、木との部分できしむような摩擦を起こすようになりました。更に、誤ったメンテナンス方法を気づかずに行っていたことでピン(銀で出来ている)がゆがみ始め、頻繁にキーが固まるようになってしまいました。
輪ゴムで無理やり留めたりしているのですが、もう我慢がならず、アメリカのRodさんに送って直してもらおうかと考えています。
ここをごらんの皆様は、何があっても絶対に木は削らないように!そして、キーが固まったら自分で修理しようとせず、専門の修理技師または僕にでもご相談ください(見ないことには判断はできないでしょうが…)。僕は、去年から技師さんと知り合い、やっと理解できるようになりました。
この手の古楽器は、楽器の構造や修理・ケアに対する知識が欠かせませんね。アメリカで修理を受けている間は、当分アンティークのフルートを吹いている予定です。この笛、高音域の運指が違うのですよ…とほほ。