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日本一の変人経営者
2010年3月 7日 22:38
名古屋の大須演芸場のロビーでお客様とあいさつをしていると、一人の男性が僕のことを探していました。お話しを伺うと、僕の大学の後輩の、お父様だと仰います。男性は、名古屋にある音楽ホール「宗次ホール」の総支配人をしていらっしゃり、僕の後輩から僕のことをお聞きになり、コンサートに足を運んで下さったのでした。

宗次ホールは、名古屋の中心地「栄」にある、席数は約300名の音楽ホール。なんと、個人の所有なのだそうです。お話しを聞いて驚きました。あの「ココイチ」ことカレーの「CoCo壱番屋」の社長が、退職をしてから好きなクラシック音楽をいつでも上演できる場所として建てられたのです。宗次ホールでの企画候補として、僕を選んでくださったそうです。

大須でのコンサートが終わったら日帰りをするつもりでしたが、せっかくの機会ですので、一泊して翌朝、宗次ホールに伺ってきました。

もちろん、朝食にはココイチのカレーを頂いてから!

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三越をからすこし歩いたあたりに、宗次ホールはありました。
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スウェーデンの国旗柄のポスターが目に入りました。フィドルの大森ヒデノリさんが、今度の土曜日に演奏をなさるそうです。

白い壁の2階吹き抜けで、椅子にまでこだわって作った音響自慢のホール。宗次ホールではコンセプトをクラシック音楽に絞っており、貸しホールですら、クラシック以外のジャンルには貸さないという徹底ぶり。日本一偏屈なホールだと仰っていました。

ココイチについてもお話しを伺ってきました。余りに興味深いお話しだったので、社長がつい最近出版されたという自叙伝を購入させて頂きました。これが、めちゃくちゃ面白くて、帰りの電車の中で熱中して読み切ってしまいました。



社長の宗次徳二さんは、孤児として養父母に育てられたが、父がギャンブルにハマり極貧の幼少期を過ごしました。名古屋で高校卒業後、不動産会社に就職、宅建を取得し、独立して不動産業を営みます。結婚後に妻が始めた喫茶店に生きる道を見出し不動産屋を廃業。喫茶店は素人商売ながらお客様に愛され、繁盛します。やがて、メニューにカレーを開発。噂を呼び、店舗をどんどん拡大していきました。現在は国内外に1300店舗を構え、52歳でリタイアし、会長職も退き、完全にCoCo壱の経営から手を引きました。普通は子供など親族に経営権を渡すところを、CoCo壱のスタート時にアルバイト店員として入社した浜島氏に引き継いだのは、業界を驚かせました。

リタイア後は高校時代から好きだったクラシック音楽で、人の心を豊かにしたいと、宗次ホールを建設、ヴァイオリニストの五嶋龍にストラディバリを貸与するなど、ヴァイオリンの名器を何本も所有しているそうです。

61歳の現在は宗次ホールに勤めつつ、様々な慈善事業、芸術家の支援にも力を注いでおり、また年間100本の講演で全国を駆け回っているのだとか。

どうでしょう、非常に魅力的な方ではありませんか。お店を運営している方、起業家の方はぜひ、著書をご一読されることをお勧めします。本当に良い言葉、ヒントが詰まっていました。

この日は、残念ながらお目にかかることはできませんでしたが、近いうちに必ずお会いできる気がしています。宗次ホールの舞台に立つことを夢見つつ、今日も出会いに感謝。
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