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日本で唯一のアイリッシュフルートを中心としたメルマガ。
単なるライブ情報にとどまらない、音楽の話題が盛りだくさんです。

毎月1回を目標に発行。
以下のようなメールマガジンが届きます。※サンプルは情報が古いので、ご了承ください。
登録・退会は随時こちらより行えます。

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i r i s h f l u t e i n f o m e d i a

アイリッシュフルート奏者hataoが、自らの音楽生活やケルト音楽、笛の魅力について語ります。
.Issue.01 2007年2月発行
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このメールマガジンは、これまでにご縁のあった方にお送りしています。
登録・解除は http://www.irishflute.info/ から行えます。

/// Contents ///

-1 ご挨拶
-2 今月の話題
-3 ライブ情報
-4 レッスン情報

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1、ご挨拶
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1月に新ホームページirish flute.infoを新装オープンして初のメルマガ発行です。
できれば毎月ペースで発行したいと思っていますので、よろしくお願いします。

さて、年が明けてさっそく色々と活動をしています。最大の話題は、
NewZealandで、数年来の心の師匠でフルート演奏家のChris Norman氏と会ってきた
ことでしょう。この記事は、下に書きますのでお楽しみに。

ほかに、憧れの古楽アンサンブルの練習会に参加したり、バロックフルートを
手に入れたりと、古楽への傾倒が最近顕著です。1月はJEUGIAカルチャー
センターでの講師活動を開始したり、バロック声楽家の大先生のレコーディングにも
参加させて頂きました。

バンドとしては、Butter Dogsのギター奏者ゲンタ君の脱退が発表されましたが
そんななか早速3月に東京ツアーを敢行しちゃいます。
万笛博覧会の計画も進んでいます。ああ、目が回りそう。

今年も元気にいい仕事をするぞ!皆さまよろしくお願いします。

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2、今月の話題
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今年の2月1日~8日までニュージーランドで開催されたフルートの祭典
ボックスウッドフェスティバルthe Boxwood Festival 2007へ参加してきました。
このフェスティヴァルはカナダの木製フルート奏者クリス・ノーマンChris Norman氏が
毎年カナダで主催している、ヨーロッパのフルートをテーマに、演奏者とメーカー、
学生が集い、レッスンやコンサート、セッション、ダンス等を行う非営利的なイベントです。
隔年ペースで、やや規模の小さなフェスティバルをニュージーランドでも行っています。
http://www.boxwood.org/festivals.html

今年はノーマン氏のほかに、フィドルのアラスダー・フレイザーArasdar Fraser氏、
リコーダーのBernard Wells氏、トラヴェルソ(バロックフルート)のRachel brown氏、
モダンフルートのMark Dannenburg氏、モダンフルートメーカーのJeffly Guo氏、
古楽フルートメーカーのRoderick Cameron氏が参加していました。

<< クリス・ノーマン氏について >>

ノーマン氏は、カナダのケープブレトンやスコットランドでのフルート音楽の再興や、
様々な分野での木製フルートの演奏、教育において、素晴らしい仕事をしています。
ここ数年の私の演奏に多大な影響を与えた彼に会うことは、大きな刺激でした。

私が初めて彼の演奏に触れたのはもう5年ほど前に、フルートレッスンの生徒さん
から頂いた彼の何枚かのCDを通じてでした。
CDで彼は木製8鍵フルートでアイルランドやスコットランド音楽、イギリスの古い民謡等を
演奏していましたが、当時アイルランド音楽のフルート演奏しか興味がなかった私は、
洗練された彼の演奏に余り興味を示しませんでした。
クラシックのヴァイオリン奏者やフルート奏者が伝統音楽を演奏したものは、どこか
はまりきらない感じがするものですが、ノーマン氏もそんな演奏者の一人だと決め付けて、
まともに聴こうとはしなかったのです。

しかし、私がアイリッシュフルートと呼んでいる19世紀のフルートを演奏するうちに、
「この楽器が演奏されていた時代の音楽や演奏」に興味が向いていったのはとても自然なことでした。
そんなとき、ノーマン氏の演奏を改めてCDで聴いて大きなショックを受けました。
彼はバロック音楽や古いヨーロッパの音楽の語法を身につけ、ケルト音楽の演奏にも精通し、
現代に伝わるケルト音楽とクラシック音楽との境界から、実に生き生きとした演奏を生み出しているのです。

彼が演奏している笛=私がアイリッシュフルートと呼んでいる笛は、もともとクラシック音楽の
バロックフルートから発展し、19世紀に盛んにヨーロッパで使われた木製多鍵式フルートです。
その後1830年代にベームBoehmがこんにちのフルートの基礎となったフルートを発表し、
多鍵式フルートはやがて歴史の表舞台から姿を消しました。

現在主にアイルランドなどの伝統音楽で使用されるこの多鍵式フルートは、世界中の
伝統音楽で使われている6つの穴の開いただけの単純な構造の笛と、こんにちの複雑な
キーシステムを持ったベーム式フルートとの、構造的にも歴史的にも中間に位置する笛です。
ですから、ノーマン氏がクラシック音楽と伝統音楽の両方を演奏することは、とても理に
かなっていることなのです。

伝統音楽を演奏してきた私は、次第にこの笛のもう一つの側面「19世紀以前のクラシック音楽」に
惹かれて行きました。

<< スコットランド音楽とクラシック音楽の関連について >>

スコットランド音楽の楽器奏法において、アイルランド音楽のそれと比べてクラシック奏法との
関連が指摘されることはたびたびありますが、それはいったいなんなのか、私には不思議でした。
確かに、私の知る限りのスコティッシュフィドルの演奏にはアイリッシュフィドル独特の「くせ」や
「田舎っぽさ」が薄く、洗練された響きがあります。

今回のフェスティバルに参加していたスコティッシュフィドル奏者のアラスダー・フレイザー
Alasdair Fraser氏のレッスンでの言葉を引用します。
「18世紀のスコットランドでは、演奏家はクラシック音楽と伝統音楽の区別なく演奏していた。
ロバート・バーンズRobert Burns ( 18世紀の詩人 ) は、民謡を採集して、洗練させた芸術として
世に出していた。貴族のために演奏を奏でたヴァイオリニストがその晩に酒場でストラスペイや
リールを演奏することは当たり前のように行われていたと思われる。」

このことから、スコットランドでは昔からクラシック音楽と民謡は深いつながりを持って
いたことが伺えます。フレイザー氏も、幼少のころはクラシックヴァイオリンを習っていた
とのことですし、ノーマン氏もかつてはクラシック音楽を習っていました。
さて、とかくヴァイオリンやバグパイプばかりが目立つスコットランドの音楽でフルートの
立場はどのようなものだったのでしょうか?

<< スコットランド音楽とフルート >>

ニュージーランド発行のフルート雑誌"FLUTE FOCUS" 2006年1月号に掲載されたノーマン氏の
執筆によるコラムから引用します。「フィドルやパイプ隆盛の現代ではおよそ考えられないことだが、
スコットランドで最初に発行されたスコットランド音楽の楽譜は、フルート用に書かれたものだった。」
彼によると、ダンシングマスターでありクラシック音楽の作曲家でもあったジェームズ・オズワルド
James Oswald(1710-1769)が1740年に発表した初めてのスコットランド曲集はフルートのために
編集されました。
また、アイルランド音楽での最初の楽譜集として18世紀半ば発表された曲集は、優れた2人の
フルート奏者ジョン&ウィリアム・ニールJohn & William Nealにより世に出され、対象とされた
楽器には勿論フルートも含まれていました。
この2つの出来事に共通することは、出版者が優れたクラシック音楽と伝統音楽の理解者であり、
当時ブリテン諸島のみならずヨーロッパで広くフルートが「紳士の楽器」として愛されていたため、
アマチュアの音楽愛好家のためにこれらの本が世に出されたということです。

スコットランド音楽にとってフルートが最適である理由を、ノーマン氏は以下のように説明しています。

「フルートはゲール語歌手の息遣いそのままに捕らえることで、スコットランドの歌の伝統の
重要な要素を表現することが出来る。また、同じ管楽器であるハイランドバグパイプの技法や
装飾音をそのまま適用することが出来、さらにはスコティッシュフィドルや親戚のような伝統の
アイリッシュフィドルのボウイング(運弓)やアーティキュレーションを取り入れることも可能だ。」

さて、そのようなフルートがなぜこんにちのスコットランドでは衰退していったのでしょうか。

<< スコットランド音楽とフルートの衰退 >>

クラシック音楽との垣根なく演奏されていたスコットランド音楽は、やがて19世紀半ばになると
一時絶滅に追い込まれてしまいます。
農業政策の変化により地主が土地を牧羊に使うために小作人をエディンバラやグラスゴーなど
都市部に追いやり、さらにアメリカ大陸やオセアニアに移民させるハイランド・クリアランス
Highland Clearances によって演奏者の数が減り、さらに教会により楽器が集められては焼かれ、
徹底的な弾圧を受けたためです。

一方、彼らの移民先として選ばれたカナダのケープブレトン島はやがて1800年から1850年に3万人の
ゲール語を母国語とするスコットランド人を擁し、19世紀にスコットランドの音楽やダンスの黄金期を迎えました。
20世紀になりスコットランド音楽が見直されるようになったとき、研究者は本場のスコットランドではなく、
ケープブレトンから、貴重な音楽的資料を再発見し、復興に役立てたそうです。

さて、スコットランド音楽においてフルートが衰退していった理由として、ノーマン氏は以下の理由をあげます。

「優れたフルートを多く生産していた19世紀のイングランド同様、スコットランドにもフルートの名工がいた。
とりわけ、やがてロンドンに移住しルーダル&ローズRudall & Roseを築いたジョニ・ミッチェル・ローズ
John Mitchell Roseがあげられる。彼らのフルート工房では、スコットランド国境付近から多くの旋盤工や
銀細工師を雇っていた。19世紀にフルートが衰退した理由としては、それまで家の中やパブなど、
少人数で楽しまれていた音楽が、ダンスの流行で大音量が求められるようになり、フィドルやパイプに
取って代わられたこと、また新大陸ではフルート製作に必要な精密な工具が手に入らなかったこと、
さらにベームによる新しいシステムのフルートによって古いシステムの多鍵式フルートが駆逐されたこと、
宗教によって音楽が迫害されたことも理由として考えられる。」

<< スコットランド音楽でのフルートの復興 >>

アイルランド音楽では代表的な楽器として数えられる木製フルートですが、それはここ数十年の間に誕生した
マット・モロイMatt Molloyのような世界的演奏家と、それを支える世界各地の名工の存在によるところが
大きいと言えます。
スコットランド音楽において長い間省みられることの無かったフルートですが、アイルランド音楽での
隆盛をうけて、今後ノーマン氏のような優れた演奏家が生まれることが期待されます。

ノーマン氏がアイルランドの多くの伝統音楽家と異なる点は、18世紀のスコットランドの音楽家がそうで
あったように、クラシック音楽と伝統音楽との両方に通じるバイミュジカル(2重音楽性)であることです。
彼は現代のアイルランド音楽のフルート奏法やスコットランドのフィドル、パイプ奏法を学習し、それを参考に
18世紀のオズワルドなどの古い出版物から、当時の響きをよみがえらせる最もホットな「古楽演奏家」
であるといえます。
その演奏は一般的にイメージされる堅苦しいクラシック音楽とはことなり、きわめて伝統音楽的で、
エキサイティングな楽しいものです。

私はこの2年間、多鍵式フルートでクラシック音楽を学習してきました。
クラシック音楽を学習することは、とても新鮮で私の演奏に大きく影響を与えましたが、
それを伝統音楽の演奏とどうのようにリンクさせていけばよいのかを模索していました。
今回の旅行では、それが極めて自然に結びつくことが出来ることを知り、今後の活動のヒントを
得たように思っています。

ディスコグラフィー:
" In the field in frost and snow " by Chris Norman Ensemble , Boxwood Media,2006
最新作。多くが古い楽譜から再現された曲ですが、とても生き生きして楽しい演奏です。

" Colin's Kisses -the music of James Oswald-" by Concerto Caledonia , Linn Records,1999
オズワルドによる歌曲と器楽曲の作品集。クラシックと伝統音楽の素晴らしいフュージョンです。

" Portrait " By Chris Norman ,Dorian Recirdings 1998
ノーマン氏の幅広い音楽性を楽しめる、様々なバンド、ソロなどを集めたコンピレーションアルバム。

<< ご案内 >>

東京特別講座 3月4日(日)
「アイリッシュフルートの可能性を広げるために」

講師:hatao 時間:12:00開始 14:00終了 
受講料 3000円 / 聴講のみは1000円
場所:JR新大久保 スタジオM 5階 Sスタジオにて。

普段アイリッシュフルートを演奏している方を対象にした、
演奏の可能性を広げるためのワークショップです。
様々な調の演奏、半音階、アイリッシュ以外の曲への応用、
アーティキュレーション、3オクターブ目の演奏など。
キー付きフルートでの受講を推奨。

2月25日までに要予約。
詳細はホームページのメールフォームでお問い合わせください。

http://www.irishflute.info/

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3、ライブスケジュール
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【一押しライブ企画】

2月25日(日)14時~15時 京都山科 美容室まんだらライブ 無料。
http://www.capelli.co.jp/mandara/

おしゃれな美容室でのライブは、偶数月の第四日曜日に開催されます。
今年は女性ばかりの北欧音楽バンド「Shanachie」のリーダーで
ピアニストの上原奈未さんとの共演!ぜひ、リラックスしに来てくださいね。

《 Butter Dogs 東京ツアー2007春 決定! 》

昨年の東京レコ発ツアーから半年、今回はサポートを新たに迎え
個性的なバンドとジョイントライブをします。乞うご期待!
http://www.irish-butterdogs.com/

3月2日(金) 秋葉原 ドレスカフェ 
出演 Butter Dogs (サポート:田辺博信on ギター)
w/河野文彦(ギター)&Pablo Bentos(アコーディオン)
19:00open/20:00start
前売/当日 2500円(要2オーダー)
予約問合:03-5822-5631
チケット予約:info@dress-tokyo.com
http://www.dress-tokyo.com/top/cafe/cafe.html
コメント:サポートにギター奏者田辺博信を向かえ、迎え撃つは
ジプシー・ジャズ&ミュゼットのユニット。再びドレスカフェで。

3月3日(土) 水戸 Irish Pub Kells
出演 Butter Dogs(サポート:長谷川洋on ブズーキ)
19:30start (No Charge)
contact:029-224-2631
コメント:サポートにブズーキ奏者長谷川洋を迎え、再び水戸襲来!

3月4日(日) 烏山 つぼ 
出演 Butter Dogs (サポート:田辺博信on ギター)
w/オオフジツボ
17:30open/18:00start
前売/当日 2500円(要オーダー)
予約問合:03-5315-0153
京王線千歳烏山下車2分 世田谷区南烏山6-8-7
コメント:激しさと泣きのあるトラッド&オリジナル系トリオバンド
「オオフジツボ」と対バン。フューズドな夜になるか!?

【レギュラー演奏】

● 西宮カプリシカ ●
木、金、日曜日の21時~23時。チャージは200円です。
http://www.fujiyagroup.co.jp/capalluisce/

2月15日(木)橋詰智章(アイリッシュフルート)、hatao(アイリッシュフルート) 
2月16日(金)山本晴美(コンサーティーナ)、kumi(アイリッシュハープ)、hatao(アイリッシュフルート)
2月18日(日)Peter Damashek(ギター&ヴォーカル)&ゲスト
2月22日(木)吉田文夫(アコーディオン)、hatao(アイリッシュフルート)
2月23日(金)山本晴美(コンサーティーナ)、kumi(アイリッシュハープ)、hatao(アイリッシュフルート)
2月25日(日)Peter Damashek(ギター&ヴォーカル)&ゲスト

● 大阪梅田 Blarner Stone ●

2月20日(火)20:00~ 毎月第三火曜日は初心者セッション。チャージ無料。
1人一曲を目標にゆっくり弾いています。参加者はドリンク半額!
是非遊びに来てください。
http://www.the-blarney-stone.com/

● 京都 Tidgs (タイグス) ●

2月24日(土) 20:30~ 無料
毎月第4土曜日は、京都祇園のアイリッシュパブ・タイグスにてButter Dogsの
月例ライブがあります。ぎゅうぎゅう詰めになるくらいのお客さんで盛り上がります。
http://www.irishpubkyoto.com/

● 姫路 Hossanna(ホサンナ) ●
毎月第4水曜日は姫路ホサンナのライブの日。
・・が、今月は都合によりお休みです、来月に乞うご期待!
http://www2.ocn.ne.jp/~hosanna/home.html

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4、教室情報
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レッスンにも力を入れています。1回1曲習得を目標に、楽しく
頑張っています。やりたいときが、始めどき!

● 個人レッスン ●

ティンホイッスル&アイリッシュフルートの講座。
尼崎の自宅にて、講師と生徒の都合の良いとき。
※週末、平日に関わらず昼間が多いです。

料金・・・50分 3000円。
詳しくはメールにてお問い合わせ下さい。

● グループレッスン ●

ティンホイッスル講座。
JEUGIAカルチャーセンターの京都西小路五条、千里中央にて
教室を開講しています。詳しくはこちら!
http://www.irishflute.info/l_kansai.html

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 


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