活動の目的

hataoの活動の目的

私は、愛情をこめて「アイリッシュフルート」と呼んでいる19世紀の
木製多鍵式フルートに限りない可能性を感じています。


日本の尺八やアンデスのケーナなど、世界のいたるところで使われている、筒にあいた孔を直接押さえて吹くフォーク・フルート。
精巧なメカニズムで、明朗な音色と複雑な半音にも対応できる機能性を備えたモダン・フルート。

私が演奏しているアイリッシュ・フルート(多鍵式フルート)は、シンプルな笛がこんにちの精巧なモダン・フルートへと変化していく、歴史的にも構造的にも境界に位置するフルートです。


現代のモダン・フルートは、産業革命の花開く19世紀のヨーロッパで当時のクラシック音楽の要求に対応するために、指孔が6つあいたシンプルな木の横笛「トラヴェルソ」に様々な鍵(半音を出すための機構)を付け足し、設計を改造していくことで完成されていきました。 大きな音量と均一な音色、運指の容易さなど、モダンフルートが獲得したものは絶大でしたが、それは同時にフォークフルートのよさを失うことでもありました。

フォーク・フルートはそのシンプルな構造ゆえに大きな柔軟性を持っており、音色の変化もまた多彩です。フルートの歴史は進歩や発展の歴史ではなく、時代や音楽の要求にこたえるべく形が変わったものと考えられます。ある面においてはモダン・フルートが劣っていると考えられることもあるのです。 例えば、世界各地の音楽で、モダン・フルートではなくフォーク・フルートが今なお用いられるのは、そのほうが音楽の演奏には適しているためです。

私が演奏している「アイリッシュ・フルート」は6つの指孔を基本としており、フォーク・フルートの良さと、現代のクラシック音楽にも充分通用する機能性をバランスよく兼ね備えた笛だと信じています。



そのために、私はこの笛が最も魅力を発揮できる2つの音楽をテーマにしています。

ひとつは、このフルートの過去に使われていた19世紀以前のヨーロッパのクラシック音楽。
もうひとつは、このフルートが現在最も盛んに使われているケルト圏の音楽。

そして世界中の様々なフォークフルートの演奏に触れ、それをアイリッシュ・フルートで表現することにより、
この楽器の可能性を追求し、レッスンや演奏活動でその魅力を伝えて行くことが私の目的です。

 


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